BABYMETAL全曲レビュー④


どーも、フジさんです。

今回のブログはBABYMETAL全曲レビュー④
です。

ぜひ①からお読みください。


http://fujisansusantaimans.livedoor.blog/archives/cat_213510.html


では始めます。




⑨ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト(ウキミ)

この曲はドキモ、イイネの
三大可愛いメタルの一曲になっており
朝をイメージしたドキモに対して
夜の女子会を表したいわば対極な曲になって
います。

朝のドタバタした雰囲気から
今日も頑張って行こう!
ってのがドキモですが
ウキミは夜のパーティーがワクワクして
楽しみ!って雰囲気が見事に表された佳曲
となっています。

案の定歌詞もぶっ飛んでますw

イカゲソ
スルメ
おじちゃん
マジ!アゲポヨ
とかw

曲中では
Suさんのウィスパーヴォイスに
モイモイとの掛け合いとなり
元気いっぱいの展開になります。

3人も楽しそう。

そのまま明るい曲になるかな?
って思ってたら間奏では
全く違う展開でおどろおどろしくなりますw

初期の可愛い系の楽曲はどれも
最初の曲全体のイメージでは終わらず
あっと思う予想外の展開になるのは
さすがBABYMETAL!
って感じでお見事ですよね。

また、ライブでのC&Rも多いのも
この曲の魅力。

ウキウキミッナイ!
キンキラリーン!

とか盛り上がり確実ですw

ただ、そのライブパフォーマンス、ダンスは
かなり苦労したようです。

BABYMETAL史上最初の
ダンスを同一化に徹した曲の為
かなりMIKIKO先生の指導も厳しく
さすがの彼女達も涙を流してたらしい
ですからね。

また、間奏では初のブレイクダンスにも
挑戦しています。

あの彼女達の素晴らしさは
そんな苦労、努力の賜物なんですが
ライブではそんな姿は一切見せません。

神聖なステージでは常に完璧であれ。
その為の苦労は絶対にお客様に
知られてはならない。

そんなMIKIKO先生の教えを
忠実に守ってるからこそ
あんな素晴らしいライブが
出来ているんでしょう。

MOAは言います。

それがBABYMETALなんですと。

いやはや、
全くこの子達は...
最高だよ!


ベストアクトは 
2015年幕張で。
3人共完全に仕上がってますw
25,000人オールスタンディングのメイトの
ウキウキミッナイ!
の一体感も素晴らしいです。

レア度☆☆
この辺りの可愛い系の曲は今後やらない
でしょうね...




10.Catch me if you can
 (CMIYC、かくれんぼ)

コレも可愛い系の曲ですが
ちょっと今までの曲とは違います。

BABYMETALの曲は
いわゆるAメロBメロサビ
というような王道ではない曲が
結構あります。

CMIYCはその代表曲でしょう。

つまり曲自体の出来より
最もライブパフォーマンスありきの曲
だという事かなと。 
勿論スタジオ盤もいいのですが
ライブバージョンが最高にいいなと
私は思っています。

もっともBABYMETALの曲は
ライブでどうなるか?
観客の反応とかC&Rとか
って事をあらかじめ考えながら
作られているんですがね。

個人的にはCMIYCのダンスパフォーマンスは
一番好きな曲なんです。


それでは少しライブバージョンを
振り返ってみます。

冒頭はスタジオ盤だと
コツコツと靴の足音が鳴り響きます。

この部分が怖いからレコーディングの時は
聞かせないで下さい。

ってYUIちゃんが言ったのは
あまりに有名な話しですよね。
カワエエw

で、ライブ。
従来ですと神バンドのソロから 
始まるんですが最近はほとんどありません。

この件については書きたい事はたっぷりと
あるんですが今回はやめておきます。
いずれゆっくりと。
って以前も書いたなぁw


そして、炎のような神バンドソロが終わると

ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!
ワン、ツー、ワン、ツー、スリー、フォー!

で始まり
デスヴォイスが流れ

まーだだよ!

となります。

その時のダンスがいいんです。

身体を横にして顔を正面に向きながら
手足を振りステップ。
この姿が好きなんです。

簡単そうだなぁ。
私も出来るかも?

と思ってちょっとやってみたんですが
これが大変で。
危うく股関節が外れそうになりましたw
やれやれw

一見簡単そうに見えて実際は難しい。
さすがMIKIKO先生だし
さすがの3人だわw

しかも位置変えながらやってるし
こりゃ素人のオッさんがやるもんじゃないな
ってつくづく思いましたよw
だってさあ、少しでも3人に近づきたかった
んだよーってねw


歌の始まりはモイモイから。

あっちかなこっちかな?

と2人はSuさんを煽るのですが
振り返ると隠れてしまい
なかなか見つけられませんw

そして、ついに
この曲最大の見所が!

とっておきの場所を発見!

と歌いながら
何とMOAがSuさんの股をくぐるのです!

ひゃー!
マジかー!

最初見た時の衝撃は凄かったですね。
いつどの動画を見たのか
忘れてしまいましたが
とにかくびっくりしましたw

こんな可愛い子が
ミニスートの中から少女を出させて
出て来た子がにっこり!

なんじゃこりゃー?!

でしたねw

いいのか?
俺はいけないモノを見てるのか?
このまま突き進んでいいのか?

なんて当時は思ってましたw
だってねーw

そして、Suさんが歌い出すんですが
メロディではなく語る感じで。

鬼さんこちら。

BABYMETALの歌詞は日本語で
海外でも日本語で押し通します。

それがBABYMETALの最大の魅力の一つでも
ありますよね。
ただ、それにはモイモイの日本語を
ダンスによって体現しているからこそ
成り立っている部分もあります。

CMIYCはそんな「かくれんぼ」という
世界共通の遊びを日本語で体現した
正に日本語ここにあり!
という道標でもあります。 

また、バックの演奏も凝っています。
例によって可愛い曲なのに
ゴリゴリの爆音を奏でるなんて
いやはやお見事なアレンジで
本当に素晴らしいですなぁ。


もういいよー!
となると
ウォーウォー♪
とやっとメロディが始まります。
変わってるなぁこりゃw
でも全く違和感を感じさせません。

さらにSuさんとモイモイの掛け合いが
続きながら曲は進んで行きます。

するとちょっと引っかかる歌詞が
出て来ます。

赤い靴はデンジャラス?

はて?
何故?

赤い靴というと
童謡の赤い靴履いていた女の子ー。

アンデルセン童話
を思い出します。

童謡と童話。
どちらも可愛いイメージなのに
何故デンジャラスなんだろ?

と思っていろいろ調べると
この二つはとんでもない内容だったのが
分かったのです。

詳しくは各自お調べ願いたいのですが
簡単に言うと
まず童謡。
コレはある実在する女の子の不幸な話し
なのです。
さらにその事実が本当か嘘かで揉めており
非常に後味の悪い事になっています。

次に童話。
コレも内容が怖い。
赤い靴を履いた女の子が一生踊り続け
止まらない
という呪いをかけられ
遂には両足を切断してしまう...
というジョッキングな話しなのです。

どちらにしても
正に赤い靴はデンジャラスな存在であり
履いちゃダメ!
とSuさんは歌うんでしょうね。

可愛い曲なのにそんな意味があるとは。
さすがBABYMETALです。
深いなぁ。

さらに曲が続くと

泣く子はいねが?
とナマハゲがデスヴォイス。

赤鬼さん 青鬼さん
みーつけた!
(I found you)

あちゃー、やられた。
見事な展開。

そして最後3人はかくれんぼで遊んで疲れて
へたり込んで終了...

いやはや参ったw
呆気に取られました。

本当に素晴らしい曲です。
最初に見た衝撃が今でも残ってます。


ベストアクトは
2016年ウェンブリーで。
あの影絵のシルエットは最高でした。

レア度は...
今回の武道館次第でしょう。
ファンが選ぶ曲に入っていながら
未だに披露されません。
そろそろだと思うんですが...

やってくれたら☆
もしやらなかったら☆☆
たぶんもう無いかもしれません...



11.悪夢の輪舞曲(ロンド)

この曲はSuさんのソロ曲全4曲のうちの
1曲となっています。

Suさんのソロ曲はどれも人気がありますが
このロンドは一般的には一番人気が無いかも
しれません。

いや、あえて4曲の中からって事ですが
私は大好きなんですよね。

やはりロンドはプログレですから。

プログレ?

はい、そう。
プログレなのです。

音楽にはいろいろなジャンルがあり
また、シチュエーションによって
聞きたい音楽が違うと思います。

ロック、メタル、ポップ。

盛り上がりたい、楽しみたい
一緒に歌いたい、思いっきり泣きたい
踊りたい、BGMが欲しい
そしてじっくり聞きたい。

って感じで。

プログレは正にじっくり聞きたい
というジャンル、
いわゆるロックというカテゴリーの中の
一種なのです。

それは
長かったり、変拍子だったり
構成が複雑だったり
技術的に難しかったり。

やはり私も少しは楽器をかじってる身
としては、

凄え
こんなの絶対自分じゃ出来ない

というモノに憧れます。

こんなの俺にも出来るわ。

なんていうのじゃ、ちょっとねw

また、私がよく使う表現に
一曲の中にドラマがあり四季を感じる
なんてのがあります。

何ていうか
一曲に賭ける作者の思いを
じっくり噛み締めたいんですよね。

そんな一曲の背景やいろいろな想像を
楽しめるのがプログレかなぁ?
なんて思ってます。

まあ、世界唯一BABYMETALだけは
全ての要素が入っている
例外中の例外なんですがw


で、ロンド。
そんなに曲も長くなく
構成も複雑ではありません。
じゃあ、何?

はい、変拍子なんです。
最初聞いた時
何だ?
何拍子なんだ?
って分かりませんでした。

何度か聞いているうちに
三拍子と四拍子の繰り返しかと
分かったんですが...

しかし、コレがまた難しい。
イントロの入りや
歌の頭の入りは
どうも私にはよく分かりませんw
どうやって入るんだろう?

そんなところがさすがBABYMETAL
たる所以ですかねー
いや、神バント
いや、やはりSuさんかな?

そしてこの曲にはある有名なエピソードが
あります。
それは大神様こと大村孝佳氏が
昔アップしてくれた動画なんです。

https://m.youtube.com/watch?v=6QBY5Yx6ON8&t=592s




その内容は
BABYMETALのギターはこうして弾く!
という
今じゃ信じられない超レアな動画で。

何曲か実際に弾いてくれて
さすがの上手さに感動してたんですが。
遂にロンドになって

ジャアージャーチャカチャ...

って声でこの難解なリズムを
説明してくれて。

ねえ簡単でしょ?と。

って簡単じゃねーよw
分かんねーよw

そんなツッコミをしたくなりますw

そして、最後にこう言ったのです。

「これ歌う人が一番大変なんです。
すうちゃん天才だと思うよ。これ。」と。

!!

ひゃー!

コレはレアですね。

あの天才ギタリストの大村孝佳氏までもが
すぅちゃんは天才と!

やっぱ凄えやSuさん!

しかも、ライブではダンスもしているんですから。

もう言葉もありません...

凄い、凄過ぎる。

Suさんのリズム感って
どうなってるんでしょうね。

どうもリズムを頭で数えてはいないらしく
直感的に身体で覚え込ませているようです。

それはSuさんお得意の
曲や場面を色で表現する
正に凡人では分からない
天才だからこそ分かる
いわば神の領域なんでしょうかね?

私には全く分かりませんわw

しかし、昔は良かったですね。
こうして神達が堂々とBABYMETALを
語れたんですから。

今じゃ公言出来ないという事実。
残念です。
しかも、最近はお面までさせられて...

何とかなりませんか?
KOBAさん。

ちょっと、いや、かなり寂しいです...


話しを戻します。

この輪舞曲という言葉はなかなか
聞き慣れない言葉だと思います。
調べたら...

異なる旋律を挟みながら、同じ旋律(ロンド主題)を何度も繰り返す形式。 



よく分かりません。
どうやらクラッシックの音楽用語で
旋律を繰り返す意味らしいです。

確かに曲中、
繰り返すという歌詞が出てきますからね。

ただ全体の歌詞の意味は難解です。
少し考えてみると...


見えない敵に追われ逃げ出せない
迫り来る闇という恐怖
この悪夢の世界が繰り返され
もうこのままここで生き続けないと
いけないのか...
せめて姿を見せて欲しい
しかし願いは叶わず
闇に落ちて行く...


でしょうか?
ひゃー、怖い!

しかも曲全体のアレンジが
恐怖、暗黒、闇、おどろおどろしさ
を完璧に表現していて正に悪夢。

ここまで徹底するのか。
他は可愛い曲が多いのにこの落差。

凄い振り幅です。
しかし、同じアルバムの中に
いたずらに雑多に集まっている訳でなく
BABYMETALイズムはちゃんと継承されて
いるのですから。

さすがBABYMETALだぜ!


また、曲中の細かいアレンジもいいです。

イントロ、Aメロは変拍子の緊張感の
連続ですが
サビからは通常の拍子になり

ゆらゆらー♪

とSuさんのヴォーカルが一気に爆発します。

そして
ハァーアー♪

いやー、セクシー!
何ですか?
この色気とカッコ良さは!

間奏。
楽器のソロパートは無く
激しい変拍子のバックに乗り
無機質なピアノのフレーズが
繰り返されます。

その無機質感が更に恐怖や緊張感を
生み出すのです。

で、ラジオヴォイスで
Suさんが訴え一旦ブレイクします。

姿を見せてはくれないか♪

そして再びサビで爆発します。

ゆらゆらー♪

その瞬間世界が変わります。
そうまるでSuさんが言う
色が変わるのです。

うっ。
カッコいい。
息を飲む美しさを醸し出します。
前回のサビより更に激しく。

そしてエンディング。

ただ堕ちていくの闇の中へ♪

更に無機質感が増したピアノのフレーズと
共にいきなり終わります。

マジかー!
こんな終わり方かよ!

最初ライブ動画を見た時
言葉になりませんでした。

圧巻。
凄え。

緊張感と開放。
複雑で難解な演奏。
絶妙なアレンジ。
そしてSuさんの奇跡のヴォーカル。

しかもダンスをしながら
表情も作り上げている。

もうシンガーであり
ダンサーであり
女優でもあるのです。

何という表現力!

正に憑依とはこの事なのか...
いや、これこそが女神なのだ...

あー、もうSuさん!


しかし、ロンドはこんな全面暗黒の世界の曲
なんでしょうか?

悪夢?
闇?

何か特別な世界に紛れ込んでしまった
非日常の恐怖を煽っている曲なんで
しょうか?

いや、違います。
非日常ではないのです。

そう、普段我々の日常の日々を
表しているのではないかなと。

我々は常に恐怖を感じていても
あえてそれを気にしないようにしている。
いや、むしろ忘れようとしている
そんな日々。

ロンドの中に出てくる森の中とは
現実の世界の比喩なんでは?

一瞬先は闇

普段の我々の穏やかな日常も
いつ何が起こるか分からないぞ
という警鐘を鳴らす意味も
含んでいるような。

単純な人生なんてあり得ない。
人それぞれに山があり谷があり
ドラマがあると。

ロンドにはそんな深い意味があるような
気がします。

一曲の中にドラマがある。

つまりロンドは変拍子の曲だから
プログレであるなんて単純な訳では
ないのです。

一曲の中でいろいろと考察が出来、
思いを巡らせる事が出来るからこそ
プログレなのだと。

だからロンドは素晴らしいのだと。

なんて私は思ってますw

考え過ぎかなぁ?
でしょうねw


ベストアクトは
2015年横アリで。
もうこの時のSuさん、神懸ってます...

レア度は☆☆
今後Suさんのソロ曲の披露は
少ないでしょうし
あっても紅月かなと。







という事で今回は以上です。


この続きは次回その⑤で。


http://fujisansusantaimans.livedoor.blog/archives/10765391.html





それでは




SEE YOU!