BABYMETAL EU/UK アリーナツアー 
ロンドンO2ライブ DV 
SU-METALの意地とプライド





どーも、フジさんです。


今回はこの模様を。

当然長くなりますw

ただ、ぐずぐずしていたら
こんなに日が経ってしまいましたw

もう彼女達は次の地
アメリカに旅立ってしまったというのにw

まあ、とりあえずw




遂にこの日が来ましたね。

日本人初
UKロンドンO2アリーナのライブです。

本来ならこんな記念すべきライブなら
現地ロンドンに飛び参戦したい所ですが
残念ながら行ける訳がありません。

ならばLV.DVだと。

LVは日本時間2025年5月31日(土)の
早朝5時からです。

当然そんな早朝には電車も動いていないため
前日の金曜日の夜中から
以前のライブ動画を放映し
そのままLVに突入となるのですが...

ただ、それですと
私は土曜日も仕事なので
金曜日の夜中から旧動画、LVを見て
そのまま会社という
オールになってしまいます。

さすがにこの歳でオールは無理って事で
DVとしました。

って事で2025年5月31日夕方から
物語がスタートします。

それではどうぞ。





今回のDVのチケットも抽選だったが
過去希望の映画館がハズレた事はないので
思い切って一択とした。

結果は勿論当選!

無事新宿ピカデリーとなった。

席はシアター6    I列 11番

調べると小さめの会場で
場所はど真ん中でスクリーンを観るなら
最高だろう。


午後休を取り遅い昼飯を食べ会場へ向かい
16時30分現着した。

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残念ながらグッズは全て売り切れ。

まあ、しょうがない。


早朝LVは既に終了しているが
今日は情報を一昨遮断している。

果たしてどんなにライブだったのか
全く分からない。

楽しみはこうして自分で演出しなきゃね。

まるで本当のライブに行くように
ウキウキだったw 

会場は黒T軍団はチラホラで
あまりいない。

私は仕事帰りなので世を忍ぶ仮の姿だが
まあ、しょうがないわなぁw



今回のLV.DVの楽しみはいろいろあるが
まずは舞台装置や演出だろう。

日本人初前代未聞のEU/UKアリーナツアーの
メインとなるO2 2万人。

かなり期待出来るはず。

これはもう国内アリーナ並みの演出を
見せてくれるかもしれない。

もしそうなれば海外メイトは
度肝を抜かれるだろう。

いや、むしろ抜かれてやってくれw



次にセトリ。

今回のツアーは今までは同じ内容で
13曲75分のライブだったが
さすがにO2なら変えるはず。

ならば15曲90分は固い。

Kon!Kon!
Song 3
は勿論
まだ見ぬ新曲も観たい。

特にWhite Flame-白炎 とか
今回のアルバムで私が一部期待している曲
だったらもう...
最高だろう。


そして、とにかく演出や新曲がどうあれ
彼女達に久しぶりに会えるという事だ。

これは何事にも代え難いのだ。

生のライブではなく
スクリーン越しなんて事は
分かっている。

ただ、新たなまだ見ぬライブや表情が
大画面で見られるなら
今の私には十分だ。

Suさん...

また会えるんだね...




16時40分 入場

入りはほぼ7割くらいか。

気持ちも昂って来た。

さあ、どうなる?

さあ、さあ、さあ!


 

17時少し前暗転。

いよいよ始まった!



と言っても始まる前の会場の観客を
映すシーンだった。

SEに合わせ観客が歌ってる。

観客の入りは本当に満席のようだ。

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O2は2万人。

ここは日本じゃないんだぜ。

改めて凄いと感じた。



そして...完全暗転。

ウォーーー!

SEが流れる。

BMDだ!

紙芝居。
例の外人のMC。



BABYMETAL WORLD TOUR
2025-2026

15BABYMETAL YEARS

遥か昔遠いヘビーメタルの銀河から
彼女達は新たな時代を切り開く

ヘビーメタルのその先へ

新たな旅METAL FORTH
が始まる。

諸君!
首の準備は出来ているか?

新たな時代の始まりだ!


(こんな感じ)



ウォーーー!

デケデデケデデン!

ヴォイ!


この盛り上がりは万国共通のようだ。

さあ、彼女達はどんな風に表れるのか?

ウェンブリーの時のように
センターステージから見せかけて
実は出島からみたいなヤツか?


すると...

センターステージ奥からスモークの中
普通に出て来たw


ウォーーー!

大歓声が湧く。



DEATH DEATH SU-METAL DEATH!

ウォーーー!

DEATH DEATH MOAMETAL DEATH!

ウォーーー!

DEATH DEATH MOMOMETAL DEATH!

ウォーーー!



彼女達は冒頭は精悍な表情を見せ
後半からとびっきりの笑顔を見せる
いつものBMDだった。

ウォーーー!

今日も彼女達はステージを順応無尽に
走り回る。

良かった。

三人は今日も元気のようだ。



ステージは典型的なアリーナ会場で
地下がオールスタンディングのピット。

1階から3階まではシートになっている。

日本のSSAや横アリのようだ。

ただ、規模は更に大きい。

その巨大な会場が満杯になっているのは
間違いないのだ。

本当に凄いし壮観である。


形状は花道が伸び出島がある
いつものタイプ。

センターステージは上下に動くようだ。


背景には巨大スクリーンが鎮座し
2万人全員が楽しめるだろう。


また、レーザー光による照明も凄いし
これが世界のBABYMETALだと
観客の魂を震わせたに違いない。




音はかなりデカい。

しかもかなり硬い音色でガツンと来る。

いつものBABYMETALと少し違うように
感じた。

参ったな。
これは後から耳鳴りしそうだ。

こんな事は今まであまり無かったのだが...




神はお馴染みの西の神だ。

アンソニーのドラムが灼熱のリズムを刻む
お馴染みの光景だが
異様にスネアの音が甲高く
これが耳鳴りの原因かもしれない。

演奏は勿論素晴らしいのだが
音質とバランスが今一つ。

従来の音響スタッフと違うんだろうか?



一方のSuさんを始めMOAと百々子の声は
かなりクリアに聞こえる。

三人とも生声で間違いない。

MOAMETAL デフw

と聞こえなかったのが何よりの証拠だろうw

混じりっけ無しの素のライブ音。

これぞLV.DVの醍醐味だ。

我々は会場にリアルにはいないが
その瞬間はBABYMETALと共に
確実に同じ空間を共有しているのだ。


Suさん...

また、お会い出来ましたね。

私は幸せです...


案の定目頭が熱くなった。



大興奮のままBMDが終了。

三人はエンディングのポーズを決め静止し
次曲に備える。

肩で息をするいつもの光景。

BMDはライブ冒頭にはあまりにハードだ。





次は...

キーツーネー♪

メギツネだ!


ソレソレ♪

会場が湧く。

メギツネは特に海外で人気が高い。

早くも2万人は興奮のるつぼとなる。

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そして、遂にSuさんが歌い始めた。

ん?

残念ながら本調子ではないようだ。

イヤモニが不調?

ちょっと辛そう。

まあ、スロースターのSuさんだし
大丈夫だろう。

もう何十回も観ているが
いつもすぐ立て直していたしね。


間奏の変顔タイム。

MOAがいつものように仕掛ける。

どうやら猫耳ポーズ?を
やったように見えた。

百々子がそれに応え
Suさんも爆笑していた。

こんなシーンも
BABYMETALの魅力の一つだろう。

カッコいい中の可愛いさ。

彼女達はいつの時も笑顔がいいよね。


Welcome to the O2!


Suさんが叫ぶ。


ウォーーー!


2万人が応えた。




ところでメギツネは
ライブで必ずやる曲であり
歴史も古い。

しかし、高音の続く難曲でもある。

ならばエンジンの掛かった後半にやれば
いいのになと思うのだがそうはならない。

メギツネはチューニング曲だと
Suさんは言う。

今日の出来を計る大事な曲なのだ。

さて、この状況をどうする?

Suさん?





次はPAPAYA

パイロの炎が上がる派手なスタート。

おや?

Suさんが右手にタオル持ってる。

あれ?

いつも持ってないよね?

今回のアリーナツアーからか
今日初めてなのか分からないが
珍しい光景だ。

一方の観客も手のタオルを回し...

いや、あまり持ってるヤツはいない。

何だよ頼むぜロンドン!

日本じゃ、皆んな回すんだぜw


で、Suさん。
ちょっと歌い方変えた?

スタッカート気味に歌ってる。

いいね。
カッコ可愛いw

と同時に巻き舌も絶好調。

ふー、どうやら本調子に戻って来たようだ。

さすがSuさん。


間奏になり三人のパフォーマンスが
更に激しくなるように見える。

あれ?

F.HEROのラップが無くギターのみ。

何故?
いつから?

ちょっと分からないが
その分パフォーマンスが激しくなったのは
間違いない。

BABYMETALは更に自らを追い込むのか。

BABYMETALに妥協は無いのだろうな。

その気概と
素晴らしいパフォーマンスに
また目頭が熱くなった。



シャッ!シャッ!

Suさんは後半は一部歌わず観客を煽る。

踊れ!騒げ!

ここも以前から激しかったが
今回は更にその兆候は顕著だった。

勿論観客もノリノリで終了。






次はB×M×C。

ウォーーー!

一段と声援が上がる。


B!M!C!

長いイントロに合わせ合唱になった

ロンドンも知っているようだ。

Suさんの魅力を最大限堪能出来る事を。



B×M×Cは難曲だ。

そう私は書いて来たがいつの間にか間違いに
いや、間違えだと思わせる曲となった。

そう、ヴォーカリストSU-METALの
ポテンシャルの向上がそうさせたのだ。

特に中間の無伴奏部分。

あまりに素晴らしい。

この世にこれほど美しくカッコいい女性が
いるんだろうか?

と、毎回同じ表現になってしまう。

やれやれw

やはりそれほどSuさんは
素晴らしいのだ。

勿論、それはMOAと百々子という
天使がいるからこそ
世界観がより表現されるという証なのだが。

BABYMETALはこの三人だから
BABYMETALなのだと
改めて感じた。






次はメタり!

三味のリズムが流れる。

神バンドソロが始まった。


フレーズは四人とも以前と違い
いつも通りに凄まじいソロを披露する。

やはり西の神は攻撃的だ。



ソロが終わると
三人はセンターステージから縦に並び
ダンスしながら
出島ステージに入場して来た。

こんな登場は初めてじゃないか?

そのパッケージングが見事だし
観客を煽る姿もカッコいい。


Suがここで叫ぶ。


O2アリーナ!
気分はどう?
(たぶんそんな感じ)

ウォーーー!


そこでカメラは
三人が個別にアップになる
最高に胸熱なシーンを映す。

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可愛いー!

SuさんやMOAは勿論だが
今回は百々子がかなりヤバいw

百々子!

大人可愛いぞ!

本当、やべえなぁw



ウォーーー!

観客も分かってる。

大歓声だ!


輪っかになって♪
輪っかになって♪

煽りのSEが終わるのと同時に
センターステージでスタンバイする。

いよいよ始まった!

ウォーーー!

一気に会場は
JAPAN盆踊り会場と化す。

サークルモッシュも見受けられた。

そうだロンドン!

この曲は全員踊り狂うんだ!

どっこいしょ!

いいぞロンドン!

日本語で捲し立てろ!

わっしょい!
わっしょい!

Sing it!

Suさんもモアモモも煽りまくる。



そして、ブレイク。

三人は出島にやって来た。


Everybody get low〜


Suさんが叫ぶ。

続いて百々子、MOAも!

こんな美人三人に命令されたら
いかに大英帝国でも従うしかないw

全員腰を下ろした。


例によってセンターステージにスタンバイし
その瞬間が来る。

百々子行けー!


踊る阿保に見る阿呆
同じ阿呆なら踊るでしかし
ここで踊らにゃいつ踊る
メタり!メタり!

Are you ready?


ウォーーー!

そこからはもうカオス。

ロンドンが燃えている!

国の違いなんて関係ない。

世界は一つだ!


何と平和な光景だろう。

本当にBABYMETALは
世界征服という名のTHE ONEを
達成させたんじゃないかと思わせた。


ところで今回のLV.DVは
観客を抜く(映す)カットが非常に多かった。

その姿は女性や子供が多く
多少狙った感はあるが
それでもその比率は過去最高に
高かったと思う。

もはやヘビーメタルは
野郎共のモノだけではない。

特にBABYMETALにおいては
国も言語も肌の色も文化も関係ない。

老若男女全てが楽しめるのだ。

特にちびっ子達。

爆音から耳を守る為のヘッドフォンを装着し
楽しむ姿は会場中から声援が上がる。

ここはヘビーメタル会場なんだぜ?

こんな光景BABYMETALのライブでしか
あり得ないだろう。

その中心にBABYMETALがいる。

激しくて楽しくて
カッコよくて可愛いくて
泣けて笑えて。

観客は皆んな楽しめる。

こんなバンドが他にあるだろうか?

しかも何度も言うが
ここは日本ではない。

地球の裏側で行っているライブなのだ!

しかも日本語で。

その勇姿に感動したが
何より同じ日本人として
誇らしかった。

皆んな見てくれ
これが日本のBABYMETALだ!

日本のエンターテイメント文化を
感じてくれ。

これぞ世界のBABYMETALだ!


BABYMETALが
この閉塞された世界を
本当に変えるんじゃないか?

改めてそう思った。

BABYMETALはやはり凄い...


そして、エンディング。

Suさんのドヤ顔とドラムに合わせた
ハイキックが惚れ惚れするほどカッコいい。

本当、男前だなぁw






次は...

このイントロは...

聞いた事があるような無いような...

Kon!Kon!だ!


インド風味が漂う。

まるでShantiやMETALIZMのようだ。

いや、もっとヘビーだ。

なるほど、これがインドメタルなのか?


3人のポージングからもその雰囲気が
感じられる。

始まってからも指先まで
インドを意識したダンスは
その同調性と相まって
一気に世界観が変わって行く。

どんなヘビーなインドメタルなんだ?

そう思っていると


子狐コンコン!


いきなりユーモラスw

やられたw

これぞBABYMETAL。

以前のファンカムを少し見ていたので
多少予備知識があったが
これを初見で観たらぶっ飛んだだろうな。

何じゃこりゃー!

ってね。

そしてSuさんのクリアヴォイスによる
ハイトーン。


この世でもなくあの世でもない♪


素晴らしい対比。

さすがSuさん!

お見事ですw


しかし、この曲のダンスは
かなり激しいし難しそうだ。

素人目にもそう感じる。

インタビューでも
かなり難しいですと答えていた彼女達。

正にその通りだろう。

MIKIKO先生の振り付けは
ドンドン激しくなる一方だ。

スクリーム&ダンス専門のモアモモでさえ
ハードなのに
Suさんはその分ダンスパートまでも
増えている。

Aメロはモアモモの出番が多くなる反面
Suさんもバックで
激しいダンスを披露する事になるからだ。

Bloodywoodラップのバックでもそうだ。

この辺りはメタルダンスユニットを
強調しているように見える。

それは昔からあった事だが
新曲はどれもその傾向が強い。

海外でも日本語で通すBABYMETALだが
それは二人の天使のダンスパフォーマンスが
あった事も関係している。


日本語を体現し具現化させる為にも
ダンスがあったのは間違いないだろう。

BABYMETALの多様性を示すには
結構な事だが
それだとSuさんの負担が増え過ぎないか?

大丈夫だろうか?

少し心配になった。

いや、SuさんならOKに決まってるさ...

しかし、この後私の心配が現実となる事を
今はまだ知る由もない...



ただ、今は先を急ごう。




渡る世間に鬼は無し♪


ハードな曲
コメディな歌詞
激しいラップ
最高難度のダンス
可愛いさの中にある強さ

正にこれぞBABYMETAL。

見事な妖怪ソングだ。


ヴォイ!ヴォイ!

当然ロンドンも激アツだった。

ウォーーー!



大盛り上がりで終了。







次は...


しばらくブレイクし
全く聞いた事がないSEが流れる。

暗転の中レーザー光が飛びかう
幻想的な光景。

スクリーンには幾何学模様と
砂漠の夕陽が映し出される。

これは一体?


始まった。

彼女達は逆光の中
艶やかなダンスを魅せる。

この独特なギターフレーズは...

Polyphiaだ!

間違いない!

という事は...

Sunset Kissだ!

ぬぉーーーー!

ここで最新曲来たか!

世界初披露だ!

ぬぉーーーー!



待ってたぞ!

早く見せてくれ!

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すると、Suさんが静かに歌い始めた。

どうやら完全な日本語らしい。

ただ、残念ながら歌詞が
よく聞き取れない。


オワリナノカナ?


え?

意味深な歌詞。

何だ?

何を歌ってるんだSuさん!


夕焼け空に君が溶けてく♪?



曲調はJ-POP風で
どこか懐かしくもある。

あの名曲BNDを彷彿させる
泣きの一曲だろう。

どうもPolyphiaと絡むとこういう曲調に
なるようだ。

Polyphia自身もその手の曲を
得意としているし
BABYMETALとは相性がいい。

BABYMETALのまた他の魅力
聞かせる曲もあるという事が
実感出来る。



夕陽のKISS...!


えー!

曲名からして何かありそうな
気はしていたが
Suさんが直接日本語で
囁かれるとドキッとする。

ラブソングなのか?

いや、そんな生々しい。

あー、もう歌詞の全貌が知りたい!


何を訴えてたいの?

Suさん!

その切ない表情は何を意味するの?

Suさん!


歌い方も変えて来たようだ。

今までは160kmのストレートを
投げ込むような姿が多かったが
この曲はちょっと違う。

何か緩急を使うような
いや、それは以前からあったのだけれど
更に顕著と言うか。

Aメロの優しさは当然だが
何か包み込むようであり
強さも感じられる。

全く新しい歌い方かもしれない。


Suさん...

貴女って人はまだこんな歌い方
引き出しがあったんですか?


正に新境地。

常に発展する我らが女神。

彼女にこれでいいという妥協は無いのだ。




一方のモアモモ。

声を発せずとも
そのしなやかな動きは
人々を感激の渦へと堕とし込む。

おー!

思わず溜息が漏れた。


難しい事をやっていても
そう思わせないのが私達の使命。


MOAは以前答えていた。

MIKIKO先生の要求は更に高難度になり
人間技を遥かに超えて来る。

それを平然とこなす二人。

その姿を見る度に私は天使だと表して来た。

女神を司る二人の天使。

BABYMETALはこの3人だから
BABYMETALなのだと。



2番が終わり激しいギターソロが炸裂した。

さすがPolyphia。

複雑で流れるようなフレーズ。

後半はワウペダルを駆使した
超絶テクを見せた。

もはや何をやっているか耳が追い付かず
よく分からないw

凄えなPolyphia。



演出もまた劇的である。

照明は凝りに凝り
レーザー光は空間を引き裂くように
光輝いた。


更にスクリーン。

当初は砂漠の夕陽に幾何学模様だったが
後半からある光景を映し出した。

エヴァンゲリオンである。

何重に重なった虹色の天空から
ある物体が落ちてくる場面は
第8の使徒サハクィエル降臨のシーンに
そっくりだ。

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また、サハクィエル (Sahaquiel) は「空の天使」と呼ばれ、旧約聖書偽典『第三エノク書』で七大天使のひとつに挙げられている。語義は「神の創意 Ingenuity of God」
(Wikipediaより)

である。

神の創意。

果たしてこの曲の意義に
関係あるのだろうか?


また、このシーンはエヴァンゲリオン側に
許可を得ているのかと疑問が湧く。

さすがに酷似しているし...

まあ、そこは抜かりないだろう。

エヴァ好きのKOBA氏
BABYMETAL好きの庵野秀明氏。

あうんの呼吸なのかもしれない。





感動のまま曲が終わる。

ウォーーー!

大歓声となった。


初披露。
曲の内容も分からない。

だがロンドンも分かっていた。

これは只者ではない。

世界基準。

それは万国共通。

BABYMETALはまた一つ成し遂げたのだ。


私は震えていた。

歌詞の内容が分かっていたら
おそらく...
いや、間違いなく号泣していただろう。


Sunset Kiss

どえらい曲を世界最速で発表された瞬間に
立ち会えた事を
私はFOX GODに感謝した。







次は...

紙芝居が流れる。

来た!

Song 3だ!


三度の食事より3が好きな
小3、中3、高3の3姉妹が
富士山に御来光を見に行った。
ところが天候が急変し嵐になり
寒さに震え眩暈さえ感じる彼女達。
更に熊まで出現し絶体絶命のピンチ。
助けを求めて3の呪文を唱えると
何と奇跡が起き嵐も熊も消えてしまった。


って内容だが
紙芝居から笑えるw

ただ、この内容は歌詞にも繋がっており
全てが真面目に考えられていながら
ふざけているのだ。

そんな所も
さすがBABYMETALだなとw


観客もイチ!ニー!サン!
の日本語のコールが続く。


いよいよ始まった。

3人がスタンバイすると
悲鳴のようなギターが鳴り響き
重いリズムが刻まれる。

ダンスも激しい。

1, 2, 3, 1, 2, 3, 1, 2, 3, 1, 2, thunder

百々子のグロウルが連呼される。

ここまで見れば
これぞヘビーメタルという典型的な曲だ。


しかし、Aメロが始まると...


バリ3 僕はバリ3


可愛い過ぎてひっくり返りそうになる。

その対比が見事だ。

また、このAメロの入りが難しい。

しかもダンスしながら。

指を3本出しながらであるが
その出し方が意外に難しく
実際にやろうとすると指が攣りそうになる。

こんな細かい所までも...

一体どうなってんの?

彼女達のリズムの取り方は
本当に素晴らしい。


そして、

1, 2, 3, 1, 2, 3, 1, 2, thunder

になるのだが

どう聞いても

フジサン、フジサン、フジサン、ダー!

としか聞こえない。

彼女達の振り付けも
山の形に両手を動かしている。

富士山、富士山、富士山、ダー!

じゃね?

えーい、

もうやっぱ

フジさん、フジさん、フジさん、ダー!

でいいやw


そして、Suさん

3 我らは 3

クリアでメロディアスなサビとなる。

一転世界が変わる。

ユニークからカッコいいへ。

その世界観の巣窟を一瞬のうちに
操ってしまうのが
SU-METALのSU-METALたる
所以だろう。


そして間奏
Slaughter to Prevailのグロウル。

謂わば百々子との対決となるのだが
両者激しく
特に百々子のグロウルは日々進化し
彼女のBABYMETALでの
今や存在価値の一部となっている。


百々子の存在価値。

言うまでもなく彼女のBABYMETALでの
歴史は浅い。

あのSU-METALやMOAMETALに
比べれば残念ながら
そう言った世間の揶揄する意見があるのは
現実だろう。

彼女自身悩んでいたはず。

SuさんもMOAも
そんな彼女を優しくサポートし
いや、そんな特別扱いなどしないほど
彼女を認めているのは間違いない。

ただ、普通にスクリーム&ダンスの片翼を
担うだけでは
百々子自身満足しなかったし
世間も許さなかった。

そこでグロウルだ。

あの天才の二人に無い
絶対的な武器を持つ最適解。

それが百々子のグロウルなのだ。


始まりは偶然だったらしい。

たまたまやった百々子のグロウルを
KOBA氏が聞いており
これはイケるかもしれないと
そこから始まったのだ。 


今回のアルバムはそんな百々子を
フューチャーした楽曲が
結構あるようだ。

ステージではメインポジションも多い。

百々子もその期待に応えようと
一生懸命である。

だったら我らは全力で応援したい。

新生BABYMETALは
MOMOMETALあっての
BABYMETALなのだと。

昔は良かったなんて言わせない。

BABYMETALは最新が最高!

なのだ。

百々子。

少なくとも私はそう思っているよ。



また、間奏では更に三人のダンスが
激しくなる。

更に更に激しいヘドバンもある。

Suさんは大丈夫なんだろうか?

歌中もそうだったが
激しいフォーメーションチェンジがある中
歌もダンスも完璧なんて...

あり得ない。

いや...

それがBABYMETALだった。



会場はレーザー光が飛び交い
照明はうねりを上げ
パイロの炎は激しく燃え上がる。

センターステージも上下に動き
彼女達を映す巨大スクリーンには
さすがのロンドンも驚いた事だろう。

また、途中の爆破には
度肝を抜かれたに違いない。


どうだい?

日本国内のライブでは
こんなの当たり前なんだぜ。

よく見てくれよ。

我らがBABYMETALが
最高のステージを
用意してくれたんだからね。


そして、
三人はエンディングポーズを決める。

暗転。

終わった。


ウォーーー!


最高だった。

究極の何じゃこりゃー!
狂気と可愛いの融合

の新曲はこうして大成功を収めたのだ。







次は...

パイプオルガンの音が響く。

ヘドバンギャー!だ。


ウォーーー!

ヘドバン 、ヘドバン 

バンバンババン!


ロンドンが日本語で騒いでる。

当たり前の光景だがやはり凄い。


お決まりのハーフマイクスタンドを持ち
Suさんが歌い始めた。


さあ時は来た♪


ヘドバンギャー!は
Suさんの一番楽なキーで歌いやすい。

かなりキツい曲が続いたし
ここで整えられるだろう。

うーむ?


いちごの夜を♪

ヴォイ!ヴォイ!

観客もノリノリだが...



ヘドバンギャーー!

あまり長くない...


そうこうしている間にドゲバンタイムが
やって来た。


MOAと百々子は花道に進む。


ショウミー!ヘドバン  !

観客を煽る。

二人もそれぞれ激しくヘドバンを繰り返し
観客もそれに応えた。

2万人のヘドバンだ。

壮観である。

さらに二人は肩を組み
ダブルヘドバンを見せた。


ウォーーー!

これには観客も沸き
ヘドバンが更に増えた。


一方のSuさんは
ハーフマイクスタンドを掲げ
いつものように睨みを効かせ
全く動かない。

まるで不動明王のようだ。

カッコいいねw


二人がセンターステージに帰って来る。


アダマアダマーー!

ひらり宙に舞う♪

ヘドバンギャーー!


いつものように三人は
へたり込んで終了した。

ウォーーー!


うーん。

ちょっとSuさん
あまり調子良くなさそうだ。

どうしたのかな?







次は...

RATATATAのSEが流れる。

ウォーーー!

観客も分かっているようだ。

待ってましたー!感が強い


フウ♪フウ♪

会場中が叫び出した。


この合いの手のような掛け声は
日本独特の文化らしく
当初共作者のEC (Electric Callboy)には
全く理解されなかったらしい。

それが今までは
この曲の無くてはならない重要なファクターとなっている。

あ、そうか。
BABYMETALは
自らの思いを伝えるだけでなく
日本の文化さえも世界に伝えているんだと
関心した。



スクリーンに観客が映る。

ちびっ子が映ると大歓声。

先程と同じだ。

やはり観客の年齢層は広い。

改めてBABYMETALの凄さを実感した。


ただ、このシーンがかなり長い。

5分以上あるだろうか?

何かトラブル?
休息を長めに取りたい?

どうだろう?




やっと?三人がセンターステージから
出島へ登場して来た。

ダンスをしながら見事なフォーメーションを
見せる。

ウォーーー!


始まった。


RATATATA!

またしても会場はカオスになる。

三人は渾身のパフォーマンスを魅せ
観客は各々身体を動かして
彼女達の思いに応えた。


Everybody jump!


Suさんが叫ぶ。

2万人が一斉にJump!

ロンドンが揺れた。


フウ♪フウ♪

皆んな満面の笑みで楽しんでいる。

どうやら今日一番の盛り上がりを
見せているようだ。

EC/UKで人気の高いECとのコラボだし
楽曲自体も最高だ。

盛り上がるのは当然だろう。


フウ♪フウ♪


もはやライブの神曲と言っていい。


ウォーーー!  


3人は出島からメインステージの
端から端まで笑顔で駆け回り
そのパフォーマンスは
今や2万人を熱狂へと化していた。

凄えなぁ...








次は...

スクリーンにGive meの文字が。

ギミチョコだ!


ウォーーー!


やはり大人気だ。

BABYMETALと言えばギミチョコ。

ハードな曲の中にある最高の可愛いさ。

世界を変えた正に神曲。


ズキュン!

ドキュン!


2万人が一斉に叫ぶ。

ここは本当に日本ではないのだ。

こんな光景を数年前まで
誰が予想出来ただろう?

日本のミュージシャンは世界で通用しない。

その常識を遂にBABYMETALが
破ったのだ。

感無量だった...



間奏。

ヘーイ!O2!
もっと叫んでいいんだよ!
(たぶん)

Suさんが叫ぶ。


ウォーーー!


地鳴りのような歓声が沸いた。

すると、ステージ上の天井から
光の雨?が降って来た。

いや、光の滝のようだ。

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どうなってんだ?

これには2万人だけでなく
DVの観客からも溜め息が漏れた。

こんな演出は日本でも見た事がない。

圧巻だった。

凄え...



エンディングは
いつものようにピタッと終わらず
ジャーンと伸ばしている。

あれ?
どうした?

Suさんがドヤ顔で叫ぶ。


どう?
驚いた?
(たぶん)


ウォーーー!

やっぱBABYMETALは凄えや...






次は

ん?

このSEは?

from me to uだ!


ウォーーー!


さあ、見せてくれ!

ライブ初見参だ。


出島に3人が登場する。

ウォーーー!


すると、センターステージに
共演者のPoppyが!

ウォーーー!

やはり来たか。

当然だろう。

頼むぞ、Poppy!



始まった。

激しいリズムが刻まれSuさんが
歌い始める。

フォーメーションは珍しく
MOAと百々子は反対の位置からの
スタートだ。

Poppyのグロウルが炸裂する。

よくあんな声出るなぁ。



会場はレイザー光が飛び交い
バックスクリーンにはMVが
映ったり四人が映ったり忙しい。

目まぐるしく画面が変わり
追いつかないし
もう訳が分からない。

もう少し落ち着いて観たいな。

そんなジジイの希望はあっさり却下され
曲はドンドン進む。

ただ会場は大盛り上がりだし
四人のパフォーマンスは
文句の付けようが無いほど見事だ。

こんな激しい曲を緩急を付けながら
歌うSuさんはやっぱり稀有な存在だし
モアモモの表現力は
今さら言うまでもない。

ダンスパフォーマンスは更に向上している。


そうこうしている間に
あっという間に終わってしまった。


サンキュー!Poppy!


Suさんが叫んだ。

彼女は手を降りながら去って行く。

ちょっとあっけなかった。

願わくば四人近くに寄って
ハグとかすればいいのになとは思ったが...

結局、出島とセンターステージと
離れたままで終了した。







次は...

KARATEだ!


ヴォイ!ヴォイ!


西の神の重厚なリズムに
観客のコールがこだまする。

ギターのピッキングハーモニックスは
以前より多様され
且つ見事に決まっていた。


Suさんが歌い出すが
やはり本調子ではないと感じられる。

どうしたんだろう?

私の気のせいか?



間奏のブレイクになった。

いつもならここで三人は倒れ込むのだが...

そうはならず
Suさんが叫んだ。


O2!

皆んなの声を聞かせて!


ウォーーー!


スマホを出して
ライトを付けて!


ウォーーー!


おー!
これが噂の新演出か。


Monochromeでやっていた演出を
KARATEでやるのか。

って事は
やはりもうライブでは
3.5枚目のアルバム
THE OTHER ONEの曲は
やらないという証なんだろうな。

YUIMETALに捧げたであろうこのアルバムは
今の新生BABYMETALには
もう必要無いのかもしれない。

少し寂しいかもしれないが
これがYUIMETALに対して
最大のリスペクトだし
BABYMETALは過去を振り返らないのだし。

私は個人的にそう思っている。



スマホのライトは綺麗だった。

IMG_1667

スクリーンにも映り
会場中に広がるその光景は
何事も変えられないほど美しい。

幻想的な美はBABYMETALの
多様性の中の一つだ。


暗闇の中に輝く一筋の光りは
やがて巨大な光軸となり
まばゆいばかりの光源となる。

それはあたかもBABYMETALの
これからの羅針を表しているように見えた。

BABYMETALはこれからも
前へ進んで行く。

これでいいのだと。


Everybody jump!

Suさんは叫ぶ。

ひたすらセイヤソイヤ戦うんだ♪

いつもはジャンプしながら歌っても
全くブレないんだが...

やはり...


ウォーーー!


歓声は凄かったが...








次は...

このピアノは!

I.D.Zだ!

おー!

しかも紙芝居から!

ウォーーー!

紙芝居から始まるI.D.Zなんていつ以来だ?

そうか!

ウェンブリーだ!

ウェンブリーの再来を
やろうとしているんだな。

とにかく懐かしいし
紙芝居の内容も変わっているはずだが
いかんせん英語力の無い私には
完全には理解出来ない。

果たして?


本当の勇気を見せてくれたら
新しい時代が見えてくるよ。

Wall of Death

No more bullying forever



ルルルー♪


Suさんが静かに歌い始めた...


フル演奏が始まる。

アーーー!

モアモモはセンターステージの左右から
それぞれダッシュ!


夢を見ること♪


Aメロが始まる。

Suさんはいつものように歌い出すのだが...

やはり本調子ではない。

イヤモニも不調のようだ。

Suさんはそのボリュームやバランスを
調整するような仕草を見せていたシーンも
あった。

いや、そうなら曲間のブレイク時に
実際に調整も出来たはずだ。

でも、Suさんの調子は戻らなかった。

やはり体調が悪いのだと感じた。

無理もない。

こんなハードスケジュールだ。

いくら気を付けていても
屈強なスポーツマンでも体調は崩す。

しかもSuさんは華奢な体型の女性だ。

たまに体調が悪くなるのも当然だろう。

BABYMETALのライブは激しいし
過酷なのはご承知の通りである。

メタルの爆音の中
ハードに歌い続けハードにダンスもする。

しかもMCも休憩もアンコールも無いし
その完成度の高さは
更に更に上を目指さなければならない。

その中ただひたすら90分間
全力疾走し続けるのだ。

こんな事は人間の限界を超えている。


今回さすがのSuさんも
辛そうな表情を見せ...

ないのだ!

どんなに辛くてもステージ上では
絶対にその姿を見せてはダメ。

ASHとMIKIKO先生の教えだ。

その教えを必ず守るSuさん。

そして、
私はBABYMETALのSU-METALだ!

という自負もあったはずだ。

どんな時も必ずBABYMETALを
お客さんに届けたい。

ライブは一期一会なのだから
全てのライブに全力を出し
最高のBABYMETALを見せたい。

そんな考えを持っていたに違いない。


そんな姿を見て私は号泣した。


Suさん...

いいんだ。

分かってるよ。

もういいんだ。


こんな涙は初めてだった。

いつもは感動して泣いてばかりだったが
今回は違う。

見ているのが辛かった。

そう、刹那の涙だ。


Suさん

貴女って人は...


涙が止まらなかった。




体調不良でライブを
中止した事は無いんです(笑)


そんなKOBA氏のインタビューがあった。

私はこの発言に憤りを感じた。


何を言っているんだ!

それは彼女達が生まれながら健康的であり
完璧で徹底した体調管理をした
賜物だからじゃないのか!

それをたまたま偶然みたいな
ラッキーみたいな。

許せなかった。


アンタがあんな過酷なスケジュールを
決めている張本人じゃないか!
もっと考えてくれよ!

ツアー環境を最上なモノに
整えて上げてくれよ!

彼女達を潰す気か?



私はKOBA氏をリスペクトしている。

BABYMETALがここまで来たのは
彼の手腕が大きい事も理解している。

ただ、この件だけは納得出来ない。


獅子は我が子を谷底に落とし
這い上がって来た子だけを
自分の子として認めるらしい。

貴方はどこまで彼女達に
試練を与えば気が済むのか?

貴方達は
巨人の星の星一徹と星飛雄馬か?

もう彼女達にそこまでの試練を
与える必要は無いのではないか?

もうBABYMETALは
世界のBABYMETALに
ほぼなっているではないか?


私はそんな憤りと切なさの感情が
入り混じりながらDVを見続けた。

Suさんの生き様を最後まで見届けなければ
私のすぅ拝者のプライドが許さない。


Suさん
頼む。
無事に終わってくれ!


そんな思いでDVを観ていたのは
全国でも私だけだろう。

もう数十回もライブで観ているし
デロも擦り切れるほど観ている。

Suさんのその時の出来不出来は
手に取るように分かる。

そんな私が願っているのだ。


Suさん!





イジメ!
ダメ!

ダメジャンプが会場から湧き起こる。

サークルモッシュも何ヶ所も発生した。


間奏。

ギターの神が炎のようなソロを披露し
モアモモの決闘する名シーンだ。


すぅちゃん、私達を見て!

ごめん、大丈夫。


二人は当然分かっていた。

そこには無言の会話があった。

Suさんは一人で戦っているのではない。

そこには苦楽を共にする仲間がいたのだ。


Suちゃん!

MOA!
百々子!


一見何も無い。

しかし、私には見えていた。

3人の絆を。

BABYMETALはやはりこの3人なのだ。

そう思ったら更に涙が溢れた。


イジメ ダーメ ダーメーー!

ジャカジャン。


ウォーーー!


何とか終わった。






次は...


法螺貝の音色に赤いレーザー光

RORだ!

おそらくこれで最後だろう。

観客も分かっていた。

サークルモッシュ用にスペースが
至る所で空いて来た。



チャーラーラー♪

あの名イントロフレーズが始まる。

三人は旗を構え
精悍な表情を見せるいつものシーン。

Suさんは一人スポットライトを浴び
Wall of Deathのポーズを決めた。


カッコいいな。

そう、いつの時もSuさんは
カッコいいのだ。



ワン!ツー!スリー!フォー!

始まった!

待ってましたと待ちきれない観客の
サークルモッシュが多数発生する。

壮観な眺めだ。


回れ回れ!

回って応援してくれ!


東の空を♪


Suさん

頑張ってくれ!


私は願っていた。

何とか持ち堪えるSuさん。


そして、その時が来た。

我々のBABYMETALへの忠誠と
感謝を伝える最大の儀式だ。


ウォーウォーオオー♪


C&Rだ。

2万人が叫ぶ大合唱だ。

感動的なシーンである。

この時ばかりは本当に世界は一つに
なったのではないか。

そう感じたのは私だけではあるまい。


私も声を限りに叫ぶ...

いや、ここは映画館だった。

いやいや、我慢出来ない。

小さな声で叫んでいた。


ウォーウォーオオー♪


Suさん
MOA
百々子

ありがとう!


もう感謝と感動と刹那と
ごちゃごちゃな感情で
訳が分からなかった。

側から見れば
うーうー うめき、涙を流す
ただのキモいオッさんにしか
見えないだろう。

いや、それでいい。

身も心もBABYMETALに捧げた人生に
悔いは無い。



そして、

かかって来いよー!

は無かった。


やはりか。

このかかって来いよー!は
本人は名言はしないが
私はSuさんのその日のライブの
充実度を表しているのかなと。


かかって来いよー! A
その土地名     B
何も言わない    C

というように。


勿論その差は僅かなモノで
毎回素晴らしいのだが
私は密かに楽しんでいる。

やはり今回
何も言わなかったのは
そういう事なんだろうな。



そして...

僕らーのーレジスターンス♪

終わった。


ウォーーー!


良かった。

何とか無事に終わってくれた。

さすがはSuさんだ。

凄まじいまでの修正能力としか
言いようが無い。

あんな満身創痍の身体で...

よく頑張ったねSuさん...



それから三人は満面の笑みで
花道を歩く。

MOAと百々子は
イギリス国旗を模した
BABYMETALフラッグを手にしていた。

IMG_1668


ウォーーー!

大歓声が湧く。


そして

ウィアー?

BABYMETAL!

のお決まりのラストコールだ。

観客はキツネサインを掲げ
それに応えた。



センターステージに帰って来る。

ラストコール。


ウィアーーーー?

BABYMETALーーーー!


三人の笑顔の中にある安堵の表情が美しい。


プッチャ キツネ アープップ!

アーーー!

ドーン!


爆音が響きスクリーンには
BABYMETALのロゴが映り
大量の紙吹雪が舞った。


ウォーーー!


完全に終わった。

IMG_1647

あれ?

Suさんが何か喋り出した?


英語で何を言っているか分からないが
何か感謝の言葉を伝えているようだ。


ここは時系列は狂うが
その全文をご紹介する。


Thank you!O2 Arena!
11 years ago at the Sonisphere, 
BABYMETAL’s fate changed forever.

Every time we played in the UK, 
you always welcomed us.
Because of your love and support, 
we could believe in our journey.
Thank you for your…
Thank you so much for your continuous
faith in BABYMETAL

We look forward to see you all again!
See you!


ありがとう、O2アリーナ!
11年前ソニスフィアでBABYMETALの
運命は大きく変わりました。
イギリスでライブをする度に
皆さんはいつも暖かく迎えてくれましたね。
皆さんの愛と応援があったから
私達はこの道を信じて進むことが
出来たのです。
心からありがとう…
そして、ずっとBABYMETALを
信じてくれて本当にありがとうございます。
また皆さんにお会いできる日を
楽しみにしています!
See you!



Suさん...

見事な挨拶だった。

これは会場だけでなく
LV.DVを観ている全世界が
感動しただろう。

私に英語力があったらその場で
涙を流していたはず。



2014年ソニスフィア...

やはりあのソニスフィアの奇跡が
BABYMETALの運命を変えたのだ。

初めての海外の巨大フェス。

半信半疑の観客の前で
BABYMETALは見事にやり遂げ
BABYMETALは完全勝利したのだ。

それは勿論BABYMETALの実力もあったが
イギリスの観客の
どんな民族でも
いいモノは必ず受け入れるという
精神文化があったからだ。

その事を彼女達は
決して忘れる事は無かったし
感謝していた。


更に2016年のウェンブリー。

大成功を収めた観客に対し
最後必ずこの場所に帰った来ます!
と誓った彼女達。

規模は更に大きくなって
今回その約束を果たした。

感謝の挨拶は当然だったろう。


BABYMETALのライブには
通常一切MCは無い。

そんな彼女達が挨拶したのだ。

いかに嬉しかったのかが分かるだろう。




と思っていたら更に紙芝居が流れた。



BABYMETAL WORLD TOUR
2025-2026

15BABYMETAL YEARS


今回のツアースケジュールのおさらいか。

5月EU/UKで12公演。

やはり多いな。


すると

スペシャルメッセージ
METAL GOD
ROB HALFORD!


えー!


BABYMETALよ。
ROB HALFORDだ。
私からメッセージを伝える。

STAY METAL
BEYOND METAL

EU/UKツアーの後はアメリカ。

6月7月に数十回公演
そして11月1日にロスの
INTUIT DOME!(2万人収容)



ヒェー!

本当にロブの肉声だった!

ロブさん
どんだけBABYMETAL大好きなんだよw

まあ、気持ちは分かるけどw

娘(孫?)達にすっかり 
やられてしまったようでw


そうかアメリカツアーは
ロブからのお告げだったのかw

なるほどw

んなアホなw

でもこれはINTUIT DOMEに
ロブの出演あるなw



という事でライブDVは完全に終了した。


セトリ
1. BABYMETAL DEATH
2. メギツネ
3. PAPAYA
4. BxMxC
5.メタり
6. Kon! Kon!
7. Sunset Kiss 
8. Song 3
9. ヘドバンギャー
10.RATATATA
11. ギミチョコ
12. From Me To U   with Poppy 
13. KARATE
14. イジメ、ダメ、ゼッタイ
15. Road of Resistance




最初僅か数十人の観客の前で
歌い踊っていた少女達が15年の時を経て
海外で連日数万人の前でパフォーマンス
するようになった。

そして、O2。

遂にここまで来たのだ。

この熱狂ぶりを見てくれ!

感無量だ。

この光景に涙したのは
私だけじゃないだろう。

BABYMETALはやってくれたのだ!










いかがでしたか?

まずはこのライブの情報が
いろいろありましたので
まとめておきましょう。



まず、このライブのデロ化ですが
私は秋頃だと思っています。

何故ならWOWOWが
7月21日の放送が決まったからです。

https://x.com/wowow_mj/status/1928745800257122684?s=46&t=6YdflGiQMjjcC7pdBtG8NA

IMG_1731

毎回WOWOWの放送の数ヶ月後ですから
間違いないかなと。





次にある方々が実際に
O2に行っていたようです。

それはMIKIKO先生。

自身のインスタにライブの状況を
アップしていましたからね。

まあ、自分の教え子の振り付けの完成度を
チェックしに最初から帯同していたかも
しれませんが。



それと博多華丸氏。

ご存知百々子の実父様です。

目撃情報はありませんが
NHKの朝の生番組を家庭の事情で
休んだという事なのでほぼ間違いないかなと。

気持ちは分かります。

娘の晴れの舞台。

仕事休んだって観に行きたくなりますよね。

確か華丸氏は百々子のアベンジャーズ
最初の降臨の時も台湾に観に行っていた
という情報もありましたし。

なんだか微笑ましいなぁw





次にマスコミの報道ですが
現地では絶賛だったようです。

特にご存知METAL HAMMER誌は

圧巻のステージ
将来のフェスのヘッドライナーになる!

と。

さすがの評論でした。


また、国内の音楽系ネットニュースも然りで

O2アリーナを日本人初の公演として
ソールドアウトにさせる快挙

と報じていました。


しかし、我が国の大マスコミは
この快挙を全く報じていません。

その体たらくを私はXでポストしたんですが
予想以上の反響をいただき
皆んなそう思っているんだなぁと。 

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ただ、この事は今に始まった事ではなく
昔からあり、私も以前から嘆いたのでした。


何故?

日本のマスコミは自分達の利益になる
ニュースしか報道しない。

D通と不仲

BABYMETAL側が断っている等



いろいろ言われていますが
そんな事は分かっているんです。

別に報道しなくて結構だと
思ってさえいます。


今やいろいろなアーチストが
海外で活躍して来ていますが
数年前までは考えられませんでした。

ただ、そこに風穴を開けたのは
紛れもなくBABYMETALです。

私はそんなパイオニアのBABYMETALを
忘れちゃいませんか?
と世間に問いたかっただけなのです。

日本の大マスコミには
もはや何も期待してません。

もうBABYMETALは
世界のBABYMETALなのですから。



と、憤っていたら何とTVの
情報番組にちらほらと。

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ありゃりゃ?

どうしたのかなぁ?

尚、サンデージャポンは
TBSの有名なガチメイト
かわにしぜん氏の力でしたw

https://x.com/zenkawanishi/status/1931267756323946728?s=46&t=6YdflGiQMjjcC7pdBtG8NA

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さて。

また長くなってしまいましたが
最後に総評を少し。


今回のツアーはEU各国のアリーナクラスの
巨大な会場で連日ライブを行い
ラストにロンドンのO2アリーナという
歴史的にも規模的にも最高最大な場所で
行うというものでした。

勿論これは日本人初の快挙です。

よく世間からはBABYMETALのファンは
騒ぎ過ぎで何でもBABYMETALが一番と
言い張ると揶揄されます。

じゃあ、反対に問いたい。

過去現在日本で
BABYMETAL以上の世界規模でライブを
やっているアーチストはいましたかと。

そこは誇ってもいいと思います。



各媒体、いろんな人が
今回のライブを絶賛しています。

ただ、手放しには喜べない
自分がいるのも事実です。

本文で書いた通り今回Suさんは
明らかに不調でした。

しかし、本当の彼女は
こんなもんじゃないんです。

O2という全世界が注目する晴れの舞台には
万全の体調で挑んで欲しかった。

世界のBABYMETAL
SU-METALここにあり!

と全世界に見せつけてやりたかった。

それが悔しかったのです。


しかし!

Suさんは見事にやり遂げたのです!

何事も無かったように普段通りに。

おそらく気付いたのは
私のような偏屈な老害ジジイだけでしょう。

それがBABYMETALの
SU-METALたる所以だし
彼女の意地とプライドだと思うのです。

さすがSuさん。

やはりBABYMETALは素晴らしいし
Suさんは最高だぜ!

といつも通りになってしまいますなぁw

そして、
私はそんな彼女を愛し続けて良かったし
何だか誇らしい気持ちでいっぱいに
なったのです。


どうだ!

これが世界のBABYMETALだ!

凄えだろ!

と。




会場を後にする時私の感情は
いつもと違っていました。

それは
感動と感謝と刹那と安堵と憤りと誇らしさが
入り混じったモノだったのです。

こんな感情は初めてでした。





今回のDVはいろいろあったなぁ。

さあ帰ろう。

ただ、真っ直ぐ帰りたくないし...

いつものように一人
安酒でも呑みながら
今日の要点をメモっておこう。


SU-METALの意地とプライドか...


IMG_1658









という事で今回は以上です。


尚、毎度の事ですが
今回の駄文も
全て私の私観である事をご承知下さい。






P.S

今回はちょっと独りよがりの感が
いつもより強すぎる思いもあり
少し反省しています。
ただ、その時自分が思ったのは事実です。
今思えば違うかもしれませんが
敢えて訂正削除はしないで
そのままにしておきます。
これら全てが
「フジさんのBABYMETALブログ」
ですから。











それでは


SEE YOU!